いつもの日々を、みんなで。


「……よし!私も参加するー!」
「OッKぃ!そうこなくっちゃあねぇ!」

レナが私たちの誘いに乗ってきてくれた。
――よかった。レナのその熱は、身体からのSOSだから。
自分一人で溜め込んで、悶々としてるのはよくないからね。発散させなくちゃ!
私は取って置きのゲームをロッカーを漁って引っ張り出した。
「お、こんなのもあったねぇ。久しぶりにやってみようか。今日は本格派推理ゲームで行こうー!」
……ほんの一瞬、空気が固まった。

ほら。ダメだよみんな。
おじさんたちはこの秘密を墓まで持っていくんだよ、これくらいで動揺してどうするの。
もし大石に感づかれたら、容赦なく痛いところをついてくるんだ。
あいつはしつこいからね。定年間際で焦ってるから、汚い手段だって使ってくるに違いない。
「推理」なんて言葉ひとつ流せないんじゃ、この先思いやられるよ。

おじさんたちがこういうゲームをするのはちっとも珍しくないんだよ。
まあ圭ちゃんは初めてだろうから仕方ないけどさ。
避けて通ったら不自然だ。
いつも通りに振舞うって誓ったんだから、腫れ物に触るようにするのは間違ってる。
だから。
私はあえて鬼になる。
それでレナに怨まれても、圭ちゃんに軽蔑されても。
罪を一緒に背負うって、こういうことだと思うから。


「ほー!!何だよそれ!面白そうだなぁ!」
ありがとう圭ちゃん。圭ちゃんが乗ってきてくれたなら、みんなもきっと大丈夫。
「えっとね、犯人と凶器、犯行現場の3つを当てるゲームなの。結構、頭を使うんだよ。」
レナ。……偉いね。さすがレナだね。
「……一度やればすぐに覚えてしまいます。ちゃんとメモに整理していけば大丈夫なのです。」
梨花ちゃんもいつも通りに流してくれた。
「ほっほっほ!情報の整理にはちょっとしたコツがありますのよ!
 知的な私のもっとも得意とするジャンルでございますわねー!!」
沙都子……。うん。強いよ。本当に強くなった。
「よしよしよし、何だか面白くなってきやがった!!やろうぜやろうぜ!!
 レナ、今日こそ曖昧になってるあの水鉄砲勝負の時の白黒をつけてやる!」
「そうだね!よーし、レナも本気で行くからねー!!」

よかった。きっとこれで大丈夫。何も心配要らない。
私たちは仲間だもの、どんな困難だって乗り越えてゆける――!







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